ムービー４３
「メリーに首ったけ」のピーター・ファレリー監督が提案し、賛同した多くのハリウッド監督・スターの協力により完成したこの映画ですが・・・監督も出演者もスゴい豪華でありながら、余りにもくだらなくて下品なせいで、本国では大コケした失敗作だそうです。
物語は、ハリウッドの大物プロデューサーのオフィスに、脚本家のチャーリーが新作の企画を売り込みに来る所から始まります。
だが、チャーリーの語るアイデアはどれもろくでもないもので、とても製作費が集まりそうにない、下品なものや、イカれたものばかり。はたしてチャーリーの映画企画は、映像化される可能性はあるのだろうか・・・
そんなチャーリーの企画の１本目が、婚活美女がイケメン高収入な男と会ってみたら、なぜかのどに睾丸がぶら下がっていた、と言うエピソード（「ネック・ボール」・ピーター・ファレリー監督）なのですから、この映画の下品度合いが判ります。
もっとも、この１本目、婚活美女をケイト・ウィンスレット、睾丸男がヒュー・ジャックマンと言う無茶苦茶豪華なキャスト。
まぁ、手から超合金の爪が生えて来る役を嬉々としてやってるヒュー・ジャックマンはさておき、「そんな映画、ケイトは出ないだろう」とプロデューサーからセルフ突っ込みを入れられたりするのには、確かに笑えはしましたが・・・その後も、次々に、チャーリーの語るヘッポコ映画企画が、一流監督と豪華キャストで映像化されるのの繰り返し。
確かに、「この人がこんな役を！」と言う驚きはあるし、そんな豪華キャストが、下ネタ・スカトロネタをノリノリで演じているのに「よくやるよなぁ」と言う半ば脱力した苦笑も出るけれど・・・さすがに、それが９４分も続くとなるとチト辛いのも事実。
こう言う内容、深夜番組でやるには悪くないかも知れませんが、さすがに劇場公開するようなものではなかったように思います。
（２０１３年 ８月２１日 横浜ブルク１３にて）
（作品データ）
■監督
ピーター・ファレリー
グリフィン・ダン
ブレット・ラトナー
スティーブン・ブリル
エリザベス・バンクス
ジェームズ・ガン
■出演
デニス・クエイド ヒュー・ジャックマン ケイト・ウィンスレット リチャード・ギア クロエ・グレース・モレッツ
ケイト・ボスワース ハル・ベリー ジェラルド・バトラー ナオミ・ワッツ エマ・ストーン テレンス・ハワード
グレッグ・キニア ユマ・サーマン キーラン・カルキン セス・マクファーレン
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