ディヴァイド
これは、地下シェルターに閉じ込められた男女９名が繰り広げるスリラー・サスペンス。
ミサイル攻撃により壊滅したニューヨークで、アパートの地下に避難した住民の男女９名。
そこは、アパートの管理人の男が構築したシェルターになっていた。
爆撃と、建物の崩壊が続く中、ひたすら救助を待つ日々・・・そんなある日、防護服に身を包んだ男達がシェルターを入り口をこじ開けた。
しかし、救助に来たと言うには様子が変だ。男達は銃を突きつけて・・・
この映画、かなりの低予算映画だと言うのは判ります。
舞台は、ほぼシェルター内部に限られ、そう言う状況になるまでの描写も省かれてしまっています。また、出演者も名の売れた俳優は少なく・・・まぁ、Ｂ級作品ですね。
しかし、この映画、特に中盤以降の迫力は大したもの。
閉じ込められた人間が、閉鎖環境と、先の見えない不安により、狂気に陥って行く様が、俳優の熱演もあってリアルに描き出されています。
ボビー役のマイケル・エクランドのイカレっぷり、そして、このキャストの中では最もメジャーなロザンナ・アークェットが最も汚れ役を演じるのが印象的でしたが、一番は、やはり主役のエヴァ役のローレン・ジャーマン。
凜とした佇まいに強い視線。「女の強さ」を見せて修羅場からの脱出を図るにも納得の存在感です。
しかし、正に「地獄」のシェルターから抜け出してみれば、街の有様は・・・と言う救いのないラストはむしろすがすがしいくらい。
ただ、「何故こうなった？」と言うのを始め、「謎」を放ったらかしにした物語には不満を覚える人もいるかもしれません。
（月日 にて）
（作品データ）
■監督
ザヴィエ・ジャン
■出演
エヴァ ・・・ ローレン・ジャーマン
ミッキー（管理人） ・・・ マイケル・ビーン
ボビー ・・・ マイケル・エクランド
マリリン ・・・ ロザンナ・アークエット
（その他のキャスト）
マイロ・ヴィンティミリア コートニー・B・ヴァンス アシュトン・ホームズ イヴァン・ゴンザレス
アビー・シックソン
■コピー
迫り来る、終末の【余波】
■Ｌｉｎｋ
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