幸せの教室
ＬＡＲＲＹ ＣＲＯＷＮＥ
これは、トム・ハンクスが、製作・監督・脚本・主演の４役を務めて製作したハートフル・コメディ。
トム・ハンクスとジュリア・ロバーツと言うハリウッドのビッグネーム共演と言うことでも話題になった映画です。
海軍除隊後、スーパーで真面目に働き、幾度も優秀社員の表彰を受けていたラリー。
だが、彼は、リストラのため、「大卒ではない」という理由だけで突然解雇されてしまう。
不景気で新しい仕事もすぐには見つからず、ラリーは隣人の薦めもあって、短期大学に入学して大学卒の資格を取ろうとする。
そこで、スピーチの授業を担当する教師メルセデスと出会う。結婚生活の破綻から授業への情熱を失っていた彼女だったが・・・
これは、なんとも“ゆるい”雰囲気のコメディ映画。
お馴染みのビッグネーム共演と言う事でもなければ大きく取り上げられることもなさそうな小品です。
ただ、トム・ハンクスが大学に通う、と言う設定にはさすがに無理を感じました。
むしろ、トム・ハンクスは監督に徹し、息子くらいの年齢の俳優を使った方がよかったようにも思いましたが、それでは客が呼べない、と言うことなのかも知れません。
ただ、理不尽なリストラにもめげず、自分の子供たちと同じような世代の若者と、躊躇うことなく共に学び、共に楽しむ――そんな、“不屈の前向きさ”を、アメリカの良心であるトム・ハンクスが演じてみせることで、同世代へのエールを送る・・・そんな狙いがこの映画には込められているように感じました。
（月日 にて）
（作品データ）
■監督
トム・ハンクス
■出演
ラリー・クラウン ・・・ トム・ハンクス
メルセデス・テイノー ・・・ ジュリア・ロバーツ
（その他のキャスト）
ブライアン・クランストン セドリック・ジ・エンターテイナー タラジ・P・ヘンソン ググ・バサ=ロウ
ウィルマー・ヴァルデラマ パム・グリア リタ・ウィルソン ジョージ・タケイ グレイス・ガマー
ラミ・マレック マリア・カナルス=バレッラ マルコム・バレット ホームズ・オズボーン
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