トランスフォーマー
ダークサイド・ムーン
これは、マイケル・ベイ監督による「トランスフォ−マー」シリーズ完結編。
１９６９年、アポロ１１号の月面着陸には、極秘の目的があった。
米露が月面一番乗りを競っていた、その目的とは、月面に墜落した異星の宇宙船の調査だったのだ・・・
それから４０年以上後、チェルノブイリの調査に向かったオプティマスたちは、そこで彼らの母星の宇宙船の部品を発見。更に、敵の襲撃に遭って部品の争奪戦になってしまう。
そして、オプティマスは、月面の宇宙船の秘密を初めて知ることになる・・・
今回は、シリーズ初の３Ｄで、その期待通り、迫力のある映像が展開します。
マイケル・ベイは、元々、破壊と爆発と言う派手派手のアクション演出が得意な監督ですが、今回は、正にその集大成にして、３Ｄ進化版。
３Ｄ、そしてＣＧであることの利点を生かし、実写ではあり得ないようなカメラアングルと移動速度から、鮮明な破壊のシーンを描き出す、それはマイケル・ベイの真骨頂。緩急取り混ぜ、場合によってはスローを入れる辺りの演出も心憎いばかりで、このタイミングの取り方は、正に日本アニメを実写で観ているよう。
この辺り、ザック・シュナイダーもそうなのですが、アートに走り「絵」にこだわるザックに対し、物量と判りやすさでグイグイ魅せるマイケル・ベイには、力強い魅力があります。
まぁ、そんな映像に対し、ストーリーがおバカなのが、これまたマイケルなのですが、今回も例に漏れず。
何しろ、主人公のサムが殆どストーリー本道に絡めず、新恋人と就職活動だけで前半引っ張り、クライマックスでも戦場となったシカゴの街で右往左往するだけ。
もっとも、この映画の見所は、トランフォーマーたちのアクションにあり、それに新ヒロイン（これまたえらく美形でセクシーな新星、ロージー・ハンティントン＝ホワイトリー）のお色気が添え物にあればよい。
これまでの登場人物を忘れずに登場させ、一応、出番は作っただけでも、マイケルにしちゃ上々の仕事だったと言えるかもしれません。
２時間半にもなる上映時間は、目の負担の厳しい３Ｄ映画では限界に近いと思いますが、物語を気にしなくていい分、そんなに疲れませんでした。
しかし・・・完結編と言いつつ、この映画、まだ続編が作れそうなんですが・・・
（７月２９日 ＴＯＨＯシネマズららぽーと横浜にて）
（作品データ）
■監督
マイケル・ベイ
■出演
サム・ウィトウィッキー ・・・ シャイア・ラブーフ
カーリー・ミラー ・・・ ロージー・ハンティントン=ホワイトリー
（その他のキャスト）
ジョシュ・デュアメル ジョン・タートゥーロ タイリース・ギブソン パトリック・デンプシー
ケヴィン・ダン ジュリー・ホワイト ジョン・マルコヴィッチ フランシス・マクドーマンド
ピーター・カレン ヒューゴ・ウィーヴィング レナード・ニモイ バズ・オルドリン
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人類は 今 立ち上がる
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