赤ずきん
これは、童話「赤ずきん」を元にしたダーク・ファンタジー。
童話より、少し大人になった赤ずきんを演じるのは、若手人気女優のアマンダ・セイフリッドです。
深い森の外れにある村で美しく成長したヴァレリー。
幼なじみのピーターに恋する彼女だったが、母親は裕福な家の息子ヘンリーとの婚約を決めてしまう。
そんなある日、村人が狼に襲われ、保たれていた村の平和が破られる。犠牲となったのは、ヴァレリーの姉だった・・・
童話が元とは言え、力の入った舞台設定や、濃厚なラブシーンも盛り込まれ、これは決して子供向けではありません。
しかし、主人公の内心の葛藤や成長など、深みのあるドラマは描かれず、ホラーやアクションとしての要素は抑え気味。
要は、ティーン向けダーク・ファンタジーで、「トワイライト」の亜流、とまでは言いませんが、狙いとする観客層は同じように思います。
お伽話の世界のようなロマンチックな雰囲気はまずまずで、背伸びをしたいティーンズのデート・ムービーとしては悪くないのでしょうけれど、大人の鑑賞する映画としては今ひとつ。
謎解きの側面もあり、ラスト近くにはドンデン返しも仕込まれているので、ここを活かしてミステリー色を高めた方が面白くなったかもしれません。
（月日 にて）
（作品データ）
■監督
キャサリン・ハードウィック
■出演
ヴァレリー（赤ずきん） ・・・ アマンダ・セイフリッド
（その他のキャスト）
ゲイリー・オールドマン ビリー・バーク シャイロー・フェルナンデス マックス・アイアンズ
ヴァージニア・マドセン ルーカス・ハース ジュリー・クリスティ
■コピー
恋をした、大人になった。
■Ｌｉｎｋ
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