恋とニュースのつくり方
これは、ＴＶ局の製作現場を舞台に、仕事に恋に奮闘する女性の姿を描いたラブコメディ。
地方ＴＶ局を突然クビになり、ようやくＮＹのＴＶ局ｉｂｓでの仕事を手にした若手プロデューサーのベッキー。
彼女が任されたのは、視聴率低迷が続く朝の情報番組「デイブレイク」。
番組の建て直しを図るため、ベッキーはレギュラーキャスターのクビを切り、契約に縛られ社内で飼い殺し状態だった、ベッキーの憧れでもあった伝説的ジャーナリスト、マイク・ポロメイをキャスターに起用。
だが、報道の仕事に誇りを保つマイクは、朝番組をＴＶバラエティと見下し、まったく乗り気じゃない。
スタッフはバラバラ、相変わらず低迷する視聴率に、ベッキーは部長に呼び出されて番組の打ち切りを告げられる。
だがベッキーは食い下がった。「６週以内に視聴率がアップしたら、番組は存続させてほしい」と。ここからベッキーによる、なりふり構わない視聴率ＵＰ作戦が始まった・・・
若くて熱意と才能があるヒロインが、新しい職場で仕事に奮闘、彼氏も出来て・・・と言うサクセスストーリー。
ラブコメ風の映画ですが、実は、これ、かなり真っ当な青春映画。
「１８歳なら当然だけど、２８歳でそれでは恥ずかしい」とは、ヒロインの母親の台詞だけど、例え幾つになったとしても、自分の立ち位置を見出し、成功を掴む、と言うのは、正に青春モノの王道を行くストーリー。
しかも、ボロボロでバラバラのチームをまとめ、成功に導く、と言う点ではスポ根モノに近いノリもあります。
ベッキーを演じるのはレイチェル・マクアダムス。
全力で取り組み、失敗すれば全力で落ち込む、とにかく猪突猛進なヒロインを好演。
ドタバタと騒々しいのも元気があっていいのですが、恋人とのセックスシーンまでそのノリなのは・・・多少は「恥じらい」とか「風情」とかあってもいいんじゃないでしょうか。
（まぁ、アメリカ映画のヒロインらしいと言えばそうなのですが）
そんなヒロイン、ベッキーの前に立ちはだかるのが、ハリソン・フォード演じる「世界で３番目に嫌なヤツ」こと、マイク・ポロメイ。
ベッキーの若さと熱意を、ベテランの意固地な頑固さで跳ね返す、そんな相性の悪い２人が組んで転がす物語には、バディ・ムービーとしても見る事が出来ます。
終盤、頑として報道以外の仕事を断り続けたマイクが、ベッキーの為に自ら番組の料理コーナーでフライパンを握った姿には、思わずホロリとしました。
（月日 にて）
（作品データ）
■監督
ロジャー・ミッシェル
■出演
ベッキー・フラー ・・・ レイチェル・マクアダムス
マイク・ポロメイ ・・・ ハリソン・フォード
（その他のキャスト）
ダイアン・キートン パトリック・ウィルソン ジェフ・ゴールドブラム カーティス・ジャクソン
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■Ｌｉｎｋ
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