シュレック フォーエバー
これは、ウィリアム・スタイグの絵本「みにくいシュレック」を元にした、ドリームワークス製作のアニメーション映画の第４弾で、最終作。
妻フィオナに３人の子供、ろばのドンキーや、長ぐつをはいた猫などの親友たちに囲まれて、幸せな毎日を過ごしていたシュレック。
しかし、かつての自由気ままな“緑の怪物”の暮らしを思い出し、苛立ちを募らせていたシュレックは、事もあろうに子供たちの誕生パーティーで大爆発。パーティー会場を飛び出してしまう。
宛もなく彷徨う中で出会った魔法使い、ランプルスティルスキンの口車に乗せられて、シュレックは、１枚の契約書にサインしてしまう。
それは、「１日だけ昔の生活に戻れる」と言う契約書だったが、それには恐ろしい裏があった・・・
この「シュレック」シリーズ、古今東西のおとぎ話の題材や登場人物を使い、その見方や価値観を逆転させるというアイデアは面白く、大人も楽しめる話でしたが…４作目ともなると、さすがにネタ切れ気味。
めでたし、めでたし…で毎回終わるのに、その後を描かなければならぬシリーズ物の辛さ。
今回は、最終話とし、これまでの物語を全てチャラにすると言う強硬手段に出ました。
確かに、こうでもしないと、物語の作りようがないと言うのは判るのですが…それにしても、この物語で、シュレックが気づかされたものは、余りにきれい事と言うか…これまでの「シュレック」があった、価値観の逆転、意地悪なようで、それでいて真実をえぐり抜く視点、と言うのが弱いのではないか、と…
まぁ、変わらないものにこそ真実がある、と言うようななテーマも読めなくはないのですが。
家族持ちになり、すっかり身が重くなったシュレック。
このシリーズもこれまで、と言う事なんでしょうが…しかし、それでも「長ぐつをはいたネコ」が、本シリーズからのスピンオフ作品として来年映画化、とか。なんだかなぁ。
（１月３日 １０９シネマズＭＭにて）
（作品データ）
■監督
マイク・ミッチェル
■出演（日本語吹き替え版）
シュレック ・・・ 濱田雅功
フィオナ ・・・ 藤原紀香
ランプルスティルスキン ・・・ 劇団ひとり
（その他のキャスト）
山寺宏一 竹中直人 ジョン・カビラ
■コピー
さらばシュレック。さらばおとぎの国。
■Ｌｉｎｋ
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