連続暴姦

　これは、「おくりびと」でアカデミー賞外国語映画賞受賞の滝田洋二郎監督が’８３年に撮った成人映画。
　幼少期に姉を殺されたヒロインによる復讐劇を描くもので、成人映画ながらサスペンスものとしてクオリティが高く、様々な映画賞を受賞。
　また、無名時代の俳優・大杉漣が出演しており、彼は、これで主演男優賞。後のステップアップの足がかりを掴んだ作品にもなっています。

　既に２５年以上前の映画であり、また、低予算の成人映画であることから、こうして、現在の視点で観てしまうと、ＴＶドラマ程度のチープな作りに、下手な芝居（さすがに、メインキャストはまともですけどね）が目に付きますが、それでも、様々な工夫を凝らした展開、成人映画ならではの濡れ場をマンネリ化して見せさせない為の凝った絵作りなど、なるほど、限られた条件内で、いいものを作ろうとする若い監督の熱意が感じられました。

　（４月２７日　シネマ　ジャック＆ベティにて）

（作品データ）

　■監督

滝田洋二郎

　■出演

織本かおる　　大杉漣　　麻生うさぎ　蛍雪次朗　　末次新三郎
竹村祐佳　　佐々木裕美　

　■コピー

私は知りすぎた女・・・強姦絞殺魔の黒い手が迫る！

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