貰い事故

　それは芦ノ湖スカイライン走行中のこと。

　１０時を過ぎると芦ノ湖スカイラインは一般車が増え、「大名行列」となる事もしばしば。
　そうして、５台程連なって走っていると、大型バイクの一団が、その５台をまとめて追い越して行きました。
　その先はブラインドコーナー。
　「危ないなぁ」
　と、思っていると、そのコーナーで対向車線のバイクが転倒、転がりながら目前に飛び込んで来ました。
　他に何の選択肢もなく、急ブレーキ・・・車速０になって、ほっとした直後、フロント部に何かが当たった衝撃。
　（ライダーに当たってなければいいが・・・）
　と、思いつつ慌てて飛び出すと、バンパーに転倒したトライアンフが当たっており、ライダーは少し離れた場所に仰向けに転倒していました。
　ライダーは意識がはっきりしていますが、打撲とショックで身体が動かない様子。
　止まってくれたライダー数人に手伝って貰って、ライダーを路肩に移動、倒れたバイクも路肩に寄せました。

　お次は救急車。

　芦ノ湖スカイラインではＦＯＭＡは使えず、やむを得ず、クルマでレストハウスに向かい、電話を借りて救急車を呼び、管理事務所に連絡。
　警察への連絡は管理事務所からしてくれるとの事でした。

　現場に戻り、管理事務所のスタッフと交通整理をしつつ、転倒したライダーから事情を聞きました。
　話によると、先程、はらのクルマをセンターラインオーバーで追い越して行ったバイクと接触して転倒したとのこと。
　接触したバイクは、体勢を立て直すと、転倒したバイクに関わらずに走り去ってしまった・・・つまり、当て逃げです。
　（その様子を観ていたライダーのひとりが追跡しましたが、逃げられてしまった、とのこと）

　１５分ほどで救急車が到着。
　その頃には転倒したライダーも大分落ち着いて来ましたが、ひどく打った左足は動かせない様子。
　（骨折していたりしないといいのですが）
　そして、警察を待ちますが・・・芦ノ湖スカイライン、神奈川県警と静岡県警の管轄の境目にあり、事故発生現場がどちらの管轄か確認が必要で・・・静岡県警の管轄地区と判明し、最寄り警察署から出動するまでにかなりの時間をロスしてしまいました。

結局、警察官が現場に到着したのは３０分ほど後のことになりました。 　（結局、ライダーの具合もよくないし、病院も待たせているので、救急車はその前に病院に行ってしまいました） 　その後、現場検証と事情聴取に１時間ほどかかり、漸く解放されたのは昼をかなり過ぎた時間。

	はらのクルマの損傷は大した事はなく、バンパーにちょいとした擦り傷（右のヘッドランプの下）が出来、ナンバーが曲がった程度でしたが・・・
	転倒したライダーのバイク、トライアンフ・スピードトリプルの方は、タンクが割れてガソリンが全部こぼれて走行不能。 　まぁ、ライダーの怪我が大した事なさそうだったのが不幸中の幸いでしたが・・・

　しかし、当て逃げとは・・・転倒したライダーも災難でしたし、こちらも災難。
　警察の方からは、当て逃げ事件として捜査し、転倒したライダーからも事情を聞いた後、場合によったら署まで来て貰うから、と言われました。
　やれやれ。

　せっかくの楽しい週末が・・・これで、どっと疲れてしまいました。

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