はじめの一歩

　「絞ると汗が出る」とまで言われた（(C)猿でも描けるマンガ教室）熱血少年漫画誌、「週刊　少年マガジン」を代表するスポ根マンガ。

　いじめられっ子だった主人公が、ふとしたきっかけでボクシングを始めて・・・っと言う、よくある物語なのですが、作者のボクシング知識は半端ではなく、その内容は実際に経験者が読んでも納得させられる部分があり、そのトレーニング方法も、よくマンガにある非現実的なものではなく、実戦的なものになっています。
　（実際、一部では「読んで、コレを実際にやれば強くなるマンガ」と言われているそうです）

　物語も、週刊誌、と言うせいもあって、ややパターン化している部分もありますが、絵の迫力と展開の巧みさで、ついつい引き込まれてしまいますね。
　ボクシングの面白さをこれほどまでに表現したマンガはなかなかないのではないか、と思います。

　ボクシング部分の面白さと引き替えに、私、このマンガのギャグ部分は、あまり笑えないんです。
　最近、多くなって来た（と、言うより最初からそうだったか）シモネタには、少々ウンザリもしていますが・・・まぁ、物語に直接絡む部分ではないから、まぁ、いいか。

　このマンガ、「マガジン」の恒例に従って、主人公は、最後は世界チャンピオンにまでなるんだろうなぁ、きっと。

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