「戦艦大和誕生　〜西島技術大佐の大仕事」
前間孝則
（１９９７　講談社）

　大和について書かれた本と言うと、大抵は、その誕生から最後までを、丁度、その生涯と重なる、太平洋戦争を通じて描く（何せ、竣工が昭和１６年、戦没が昭和２０年の艦ですから）のが通常ですが、この本は、大和誕生までを主に描いた本です。

　実際は、大和竣工後も物語の方は続くのですが、そこで描かれる商船の大量建造や特攻兵器の製造話も、それはそれで面白いのですが、やはり、「大和」建造の話が一番面白い。
　エンジンの選択の話や、装甲板の話（あの舷側装甲を進水後に取り付けていたとは・・・(^^;）など、興味深く面白い話が満載。
　当時の造船技術を知る意味でもお勧めの１冊だと思います。(^^)

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