「世界の駄っ作機」
岡部ださく
（１９９８年　大日本絵画）

　タイトルは、「世界の傑作機」のもじりです。（だから、「っ」が入っているのね(^^;）
　内容は、模型雑誌「モデルグラフィックス」誌に’９５年から連載されていた同シリーズを１冊にまとめたもの。
　世界中（しかし、日本とドイツ機がいない）駄作と呼ばれる飛行機を集め、作者が軽妙な語り口で解説してくれます。
　その一端を知るには、取り上げられた機体と、それにつけられた題名を紹介するのが１番かな？
　とりあえず、いくつか上げてみると、

　Ｎｏ．１
　「最初から陽の当たらない身の上」
　・・・ジェネラル・エアクラフトＧＡＬ３８

　Ｎｏ．８
　「実機を使ってスクラッチビルド？」
　・・・ジェネラルモータースＸＰ−７５「イーグル」

　Ｎｏ．２１
　「イロモノ開発計画、その成果！」
　・・・ヴァルティーＸＰ−５４

　Ｎｏ．１５
　「傑作機になんかなれないまま、わたしは生きる」
　・・・ボールトンポール　デファイアント

　・・・最後の題名はちょっとアレですが、まぁ、全編こんな感じ。
　連載当初は、「架空機」を扱っているんだ、と思っていた人がいると言うのにも頷けると言うモノです。
　（調子にのって、ホントに「架空機」を混ぜたコトに、航空専門誌の編集者ですら気づかなかったとか(^^;）

　しかし、日本機とドイツ機がないのが、ほんと残念だなぁ。
　作者には、続編として日本／ドイツ編を製作して欲しいものです。
　ちょっと考えてみると、こんな感じかな？

　「器用貧乏」
　立川　キー７０司令部偵察機

　「空技廠の高価なおもちゃ」
　海軍航空技術廠　「景雲」

　「ああっ！オチなかった」
　川西　高速水上偵察機「紫雲」

　「ドコいくつもり？」
　フォッケウルフ　トリープフリューゲル

　「格好見れば判りそうなものだが・・・」
　ブローム・ウント・フォス　Ｂｖ１４１

　・・・この調子でやっていくと、結構ありそうな気がするぞ。

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