「ＳＯＬ・ＢＩＡＮＣＡ」

　これは、遙か遠い未来、銀河宇宙を舞台に繰り広げられる５人の女海賊を主役に描く活劇です。
　皆のまとめ役のエイプリル、姉御肌のフェヴ、男勝りのジャアニ、情報通のジュン、最年少のメイと、それぞれが魅力的な５人が乗り込む船、「ＳＯＬ・ＢＩＡＮＣＡ」は人工知能「Ｇ」によって制御される半自立的な存在で、かつ、当時の技術水準を遙かに越えるオーバー・テクノロジーを持つ謎の存在。
　
　この作品は、１９９０年にパート１、１９９１年にパート２が、ＮＥＣをバックにＯＶＡとしてリリースされ、その完成度の高さ（殆ど劇場作品並！）と、恩田尚之氏による魅力的なキャラクター、斬新なメカニック描写（コンピュータープログラムを多用するオペレーションの様子や、インターフェースなど当時としては秀逸）で、その後、リリースは中断し、未完となってしまったにも関わらず、高い支持を受け続けているものです。
　これを書く為に、今年、発売されたＤＶＤ版を観たのですが、１０年前の作品とは思えない（正直、５年くらい前の作品だと思っていた）内容に、思わず見入ってしまいました。

　尚、この支持をバックに今年になってリメイク版がリリースされましたが、相変わらずビジュアル面のセンスがいいのと、完成度の高さは認めますが、アクションの切れ、と言うかテンポが悪く、活劇としては旧作の方が上だと思います。

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