天使のたまご

　さて、本日、「天使のたまご」を入手しましたので、観てみました。

　これは、知ってる人も多いとは思われますが、「ビューティフルドリーマー」（'84）で、一躍脚光を浴びた、演出家・押井守が挑んだオリジナル長編（中編？）アニメです。
　製作は’８５年。

　・・・いつかどこかも判らぬ街で繰り広げられる、正体不明の卵を抱く少女と、鳥を探し求める青年の物語・・・ってな話なのでしょうが、実際には物語は難解・・・と言うより退屈。(-_-;)

　ビジュアル面では見るべきものは多いし、それなりに見所のある作品だとは思うのですが・・・当時、「うる星やつら」の押井守の新作、と言う事で期待して見始めたファンを失望させた出来であったことは想像に難くありません。
　（この作品の後、しばらく仕事ホサれたんだよねぇ、このせいで(^^;）
　まぁ、ちょっと登場したのが早過ぎたんでしょうねぇ・・・アニメに対する評価が多様化している現在ならば、もう少しよい評価が与えられたかも知れませんが・・・
　（エヴァみたいに訳わからんモノがあれだけ当たったんだし(^^;）

　押井守お気に入りの、「犬」こそ登場しませんが、「魚」、「水」、それから「廃墟」のイメージは執拗に出て来ます。
　（そう言えば、「攻殻機動隊」に出て来た「進化系統樹」も出て来ました）
　しかし、この辺りは何だかストレートに描き過ぎているようで、エンターテイメント作品である、アニメ映画の中への盛り込み方としては、やはり、この後に出て来た「パトレイバー」や「攻殻機動隊」の方が洗練されているように思います。

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