「雲のように風のように」

　これは、日本ファンタジーノベル大賞の第１回受賞作品「後宮小説」をアニメ化したもので、ＴＶにてスペシャル番組として放送されました。

　中身の方は、原作にあった生臭い部分（謀略蠢く中国王宮、それも後宮が舞台だから仕方ないんだけどね）を上手く整理し、子供も観る、ＴＶアニメとして常識的なものに仕上げているのには感心します。
　まぁ、ちょっと子供向け・一般向けになりすぎて、興醒めする部分もあるのだけれど、目くじら立てる程のものでもないか、と言う所。

　しかし、今から見ても、いくらスペシャル番組とは言え、ＴＶアニメで、よくぞここまでやったなぁ、と思いますね。
　製作は、ぴえろですけど、ジブリじゃなくっても、手間暇かければ、ああいう上質のものが作れる、と言うように思いますね。
　ま、作画監督の近藤勝也、原画の二木真希子（鳩が飛ぶシーンは、やっぱ、この人だよね）など、ジブリ系のスタッフも多いんだけどね。
　（作画に鶴巻和哉の名前があるのに気付いてしまった）

　声の出演が、主役が現・武豊夫人の佐野量子で、他、麻上洋子、井上遙とくるのも時代を感じさせます。

　しかし、この頃（'89年頃）のアニメってのは、今から見ても殆ど遜色ないですねぇ。
　まったく、ここ１０年の進歩ってヤツは・・・(^^;

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