２００７年　夏の新潟ツーリング
（８月１３日）

出発は、８月１３日早朝。 　出発時は生憎の曇天。 　あまり気分はよくありませんが・・・まぁ、雨さえ落ちて来なければ、ね。 　またこの暑さですから、日差しがないのは助かります。

　第三京浜から環８を走り、練馬から関越へ。
　関越は、休み中と言う事もあってさすがに渋滞。
　やっと渋滞を抜けたら、すぐに降りる事になってしまいました。

　昭和で関越を降り、国道１７号で新潟を目指します。

（苗場プリンスホテル）	三国峠を越え、いよいよ新潟。 　「国境の長いトンネルを越えると、そこは――」 　名作「雪国」の舞台となった湯沢です。 　もっとも、真夏なので勿論、雪はなし。スキー客相手のリゾートホテルが立ち並ぶ中を走って行きます。 　（はらはスキーをやらないので、”スキーリゾート地”と言うのを物珍しく見ていました）
	（ＧＡＬＡ湯沢）

	こちらは、ちょっと横道に入った所にあった、魚沼展望台からの眺め。

湯沢を過ぎ、魚沼付近で昼食にすることに。 　昼食は・・・この付近の名物の「へぎそば」がいいな。 　（「へぎそば」はつなぎに小麦粉を使わず、布海苔を使う為、ちょっと緑がかったツルリとした喉ごしが特徴） 　観光ガイドに載っておらず、地元ナンバーのクルマで賑わう店をみつけ、入ってみましたが・・・これが正解。 　（やはり、地元で人気の店、と言うのは当たりが多い） 　多少待たされはしたけれど、それも人気の証拠。 　腰のある蕎麦と独特の喉ごし、それにそのボリュームには大満足でした。

　昼を過ぎ・・・参ったのがその暑さ。
　雪国の新潟だけれども、夏の暑さは堪らないものがあります。
　この日の気温は３７度。
　恐らくアスファルト上は５０度近いのではないでしょうか？
　バイクで走っている時、風を身体に当てれば通常涼しいのですが・・・何せ、気温自体が体温より高いので、ヘルメットのシールドを降ろし、ジャケットのファスナーを引き上げておいた方が快適、と言う状況での走行はあまり経験がありません。

	時折、通過するトンネルで身体を冷やしながら、本日の目的地、柏崎を目指します。 　左の写真は、松代付近でみかけたアート作品。 　２００６年に「越後妻有アートトリエンナーレ」が開催され、そのうち、恒久作品の１６０点が現在もこうして展示されています。 　田畑の中にこうして唐突にアート作品が展示されているのは・・・何とも不思議な感じ。
柏崎へ向かう国道３５３号線→ 　こんな感じの道が続きます。
	柏崎は「棚田の町」との事でしたが・・・休耕田や、転作されている田が目立ちました。 　やはり、人出不足で、思うように切り盛り出来ないのでしょうか・・・

	柏崎の市街は、海に面した街。 　先日の中越地震で、大きな被害を出した所ですね。 　もっとも、路面のあちこちが盛り上がり、割れ、敷石が浮き上がっているのにも関わらず、倒壊した建物は案外少ない。 　（やはり、報道は酷い状況を中心に映し出しているのでしょう） 　「危険」の張り紙がしてあるのが、概ね１０軒に１軒程度、倒壊している家屋は、国道沿いを走っていた限りでは数える程しか見かけませんでした。 　（さすがに、倒壊した家屋を撮影するのが気の毒で・・・）

	左の写真は恋人岬。 　柏崎の人気スポットですが、残念ながら震災の為、立ち入り禁止でした。 　下は、この恋人岬を通る国道８号にかかる鉄橋、米山大橋。 　高さ５３ｍもの高い橋脚が特徴、そこからの景色も抜群です。

	この日の夕食は、恋人岬の「日本海フィッシャーマンズケープ」内の寿司屋「鮨健」。 　ここでしか食べられない、「でたらめ鮨」が目当てです。 　左の写真が「フィッシャーマンズ・ケープ」。 　魚介類販売の日本海鮮魚センターに、ホテル、レストランなど複数の施設が集合した複合型マリンリゾートとされています。 　「鮨健」もそうした、ケープ内にある寿司屋さんです。
	お目当ての「でたらめ寿司」、その内容は・・・ 　・鮭の氷頭（頭の軟骨部）の味噌漬け 　・アンコウの胃袋の味噌漬け 　・南蛮エビ（甘エビ）の塩辛 　・南蛮エビの卵 　・ホタルイカの塩辛 　・タコ飯（イイダコの卵） 　・真イカ（ヤリイカ）の黒造り（墨和え） 　・フカヒレの煮こごり　 　ひとつひとつ、説明してくれた上で出て来るのですが・・・なるほど、これは他にない珍味でした。

	食事の後、海岸沿いを走り、柏崎温泉へ。 　柏崎の海浜公園には自衛隊のキャンプが張られ、街には自衛隊車両が行き交う・・・一昔前なら「物々しい」と眉をひそめる向きもあったでしょうが、災害出動が当たり前になった昨今では、これも頼もしい風景になっているように思います。 　また、運動公園には既に相当数の仮設住宅が建ち並んでいました。
港には護衛艦。 　艦内設備を利用し、風呂を提供しているとのことでした。

柏崎温泉の「ソルト・スパ潮風」です。 　ここもまた震災の影響で温泉汲み上げポンプが故障し、水道水を沸かした、ほとんど「銭湯」と化していましたが・・・震災で風呂をやられた人の為にも格安で営業（ちなみに被災者からはサービスで入湯料はとらない）をしていました。 　ここで汗を流し、この日は駅前のホテルに泊まりました。

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